健診ATMとは

  健診結果でうつ病・認知症予防

うつ病や認知症。
しっかりと防いで、充実した生活を送りたい。
そんな私たちの前に立ちはだかる、三つのカベ。
 
・人間らしさのカベ
・検査のカベ
・エビデンスのカベ
 
そのうちの、検査のカベについて、ご説明いたします。
 


 
 
 

うつ病や認知症の検査、判定は確実?

 
うつ病や認知症にかかっているんじゃないかと心配になり受診すると、通常ですと、まずは問診とペーパーテストが行われます。その結果、疾患の疑いがある場合、MRIや脳血流シンチグラフィなどで脳内の映像をもとに診断することになります。
 
MRIにしても脳血流にしても、どちらも「いまの脳の状態」を見るものであって、どうしてこのような状態になったのか、その「原因」を見るものではないのです。
 
どうしてそうなったのかは、わからないんですね。
 
 

 
 
 

 

 

 

脳の特性を忘れてはならない

 
原因を追及するには、もっと当たり前のことをしなければなりません。うつ病も認知症も、脳の病気。だから、脳の特性を忘れてはならないんです。
 
脳の重量は、ざっくり体重の2.5%ですが、エネルギーと酸素の消費は25%にもおよびます。体の中で、もっともエネルギーと酸素を消費する器官。だから、栄養と酸素の不足にもっとも弱い臓器なのです。
 
うつ病や認知症の原因を考えるなら、栄養や酸素の供給という視点は見落としてはならない重要な視点です。
 
 

 
 
 

 

 

また、脳は生命活動をコントロールする司令塔ですが、実は、他の臓器の影響を受けながら働いています。脳の不調は、他の臓器、そしてそれらの臓器への栄養、酸素の供給と、切っても切り離せないものなんですね。

特に栄養の供給源である腸、エネルギー消費の大きい肝臓、腎臓、心臓などの主要臓器や、これらを活性化する、または保護する内分泌器官などの健康状態をチェックするする必要があるんです。